2018.11.21
“顎顔面”の形成や“皮膚のしなやかさ”にコンドロイチン硫酸が重要であることの研究成果について
従来から,コンドロイチン硫酸は軟骨や手足の骨の形成に重要であることは指摘されていました。このたび,このコンドロイチン硫酸は,顎顔面・頭部の骨の形成や,皮膚のしなやかさにおいても重要であること,さらにこれらの組織・器官を支えるコラーゲンの発現や正しい配列に関わっており,細胞外の組織の形成に極めて大切であることを世界に先駆けて発見しました。詳細はこちらをご覧ください。
成長円錐:神経細胞から延びる軸索先端
「最新の細胞生物学から幅広く医学を"視て考える"」
分子生物学・細胞生物学は日々爆発的な進展を遂げており、ライフサイエンスの興味は尽きません。これらの最新知見と先端技術から、「細胞」を基本としたその高次構造とメカニズムを考え、積極的な最新技術導入も進めています。さらに創薬や医療へつなげることを常に心がけ、積極的な産学官の共同研究も推進しています。
本研究室では分子細胞生物学、とくに脳神経科学・分子発生学を基礎として、正常発生の分子メカニズムを探るとともに、神経疾患から治療回復に繋げるための研究を推進しています。少人数ながらも「レベルの高い論文」と「インパクトのある研究」を目指すとともに、「オリジナリティー」を常に心がけています。
大脳皮質の発生過程での層構造形成
神経損傷マウスの治療回復解析
TOPIC
2024.10.1
・担当している研究創出支援センターのメンバーも増えて行事(研究推進事業)を増やしてゆきます。
・内閣府ムーンショット計画の領域7に分担研究として参画します。研究の展開を広げてゆきます。
2024.9.10
日本学術振興会により行われている「ひらめき☆ときめきサイエンス」の受講応募しました。昨年とも応募直後に定員に達したため、抽選としました。8月31日に実施いたします。昨年度の様子も学振HP:ひらめき☆ときめきサイエンス (注:台風の影響で、11月1日に延期となりました)
2024.3.1
・科研費・学術変革領域で2件(回路センサス・マルチモーダルECM)、基盤Bが採択され、挑戦研究も、併せて頑張ります。
・関西学院大学との共同研究の論文がSci.Eep.に採択されました。ECMの機能としては重要な玄人好み?の論文。
2023.12.31
いちいち記載しませんでしたが2023年は、再生医療学会・神経科学会・神経化学会/分子生物学会などでシンポジウムのオーガナイズあるいは講演を行いました。臨床教室との論文もちらほら、大きな論文は生みの苦しみ・・・。
2023.9.2
日本学術振興会・科研費成果公開事業「ひらめき☆ときめきサイエンス」を開催しました。小学5年生から中学3年生の生徒さんに参加していただき、「失われた機能を再生させる!‐再生医療ってなんだろう?」をテーマに直に見る、聞く、触れることで、科学のおもしろさを感じてもらいました。
2023.3.30
・大石先生(大学院生・病院助教)が科研費(基盤C)を取得。炎症がテーマです。教室員は全員科研費を持ちました。
・教室で研究されていた石川先生(本学産婦人科学)の論文が採択され、学位も取得されました。本年度同講座は岡本先生に続いて2人目、ご活躍を
2023.1.05
当教室で研究されていた久能木先生(腎臓内科)の論文が採択されました。学位も所属の東京の大学で取得されました。東京で頑張ってください
2022.4.15
研究室に 大学院生(医学研究科細胞生物)として大石大先生が加わりました。大石先生は 救命救急科の医師としてドクターヘリ搭乗はじめ大活躍されている現役ドクターで、バイタリティあふれる先生です。炎症制御に向けての研究を展開されます、がんばりましょう。
2022.1.24
新潟大学依田先生との長年の共同の研究成果の論文が出ました。地道な示唆深い内容です。おめでとうございます
https://link.springer.com/article/10.1007/s00441-022-03575-3
2021.12.10
日本分子生物学会大会のシンポジウムで「細胞外環境整備とシナプスコネクト脊髄損傷修復」の講演を笹倉先生が、池野先生も再生に関する発表を
行いました。神経組織培養研究会(大阪大学)では、笹倉先生が同様の内容での最新の結果を含めた講演を行いました。
2021.7.29
羽淵先生ご夫妻の新しい論文がPloS Oneに出されました。随分と尽力されたなかの成果です。おめでとうございます
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0252590
2021.7.29
笹倉先生が神経科学大会&CJK国際会議で「細胞外マトリックス再生環境整備とシナプスコネクターによる亜急性期以降の脊髄損傷後回復の試み」という演題で発表しました。 武内先生は神経化学会で関連の脊髄損傷修復の発表をしました。
2021.4.15
4月になって、新たに科学研究費「基盤B」と新学術領域研究「シンギュラリティ」にも採択いただき、基盤研究:3件、新学術領域研究
:2件(「超適応」、(その他、AMED等々)でなんとか研究を推進します。
RECENT ARTICLES (Topics)
2020.8.28
途切れた神経回路を再びつなぐ人工シナプスコネクターを開発 ~シナプス異常による精神・神経疾患の治療に新しい道~
共同研究論文が米国科学誌「サイエンス(RESEARCH ARTICLES)」に掲載
愛知医科大学医学部生物学・笹倉寛之特別研究助教,武内恒成教授らとドイツ神経変性疾患センター,イギリスオックスフォード大学及びMRC分子生物学研究所は,慶應大学医学部生理学教室・柚崎通介教授を中心とする国際共同研究チームにおいて,神経細胞間のつなぎ目であるシナプスを人為的に形成することができ,途切れた神経回路を迅速に再接続させる人工タンパク質(シナプスコネクター)の開発に世界で初めて成功しました。このシナプスコネクターを用いて,小脳運動失調,アルツハイマー病,脊髄損傷のモデル動物において著しい機能改善と回復を導くことに成功しました。 NHK や主要新聞紙面、世界各国のメディアで取り上げられました。
詳細はこちら(プレスリリース)、サイエンスサイトをご覧ください。